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結論から言います
「SES やめとけ」という声は、根拠のないうわさではありません。SES(客先常駐でエンジニアを派遣する形態の会社)には、未経験者が入ると苦労しやすい構造上の理由が実際にあります。ただし、その構造を理解した上で「入口」として割り切って使う人がいるのも事実です。避けるべきかどうかは、あなたが何を目的にしているかで変わります。
なぜ「やめとけ」と言われるのか
大きく分けて3つの構造があります。
- 案件を選べないことが多い。常駐先は会社が決めるため、未経験のうちは「今空いている現場」に配属されやすく、学びたい技術と実際の仕事内容が一致しない場合があります。
- 教育体制が現場任せになりやすい。常駐先の企業は自社の業務を回すことが目的であり、未経験者を一から育てる余裕がないところもあります。結果として「放置される」と感じる人が出てきます。
- 多重下請け構造が絡むことがある。SES企業が別のSES企業から人を借りて派遣するケースもあり、間に入る会社が増えるほど、給与に反映されにくい仕組みになりがちです。
これらはすべての会社に当てはまるわけではありません。ただ、業界の構造として起こりやすい問題として、押さえておく価値はあります。
その場で確認できる判断材料 3つ
「よく調べる」ではなく、実際に手を動かして確認できることを挙げます。
- 求人票の「配属先」欄を読む。「案件は入社後に決定」とだけ書かれている求人と、「自社開発案件多数」「案件選択制度あり」と具体的に書かれている求人を並べて比較してみてください。書き方の差が会社の姿勢の差です。
- 面接で「未経験者の教育担当は誰か」を質問する。「先輩社員がOJTで」という答えと、「研修担当が◯ヶ月つきます」という答えでは、体制の有無が違います。答えに詰まる会社は要注意です。
- 会社の「取引先一覧」または「元請け企業名」を求人や採用ページで確認する。名前が出せない、または「大手企業多数」としか書かれていない場合、多重下請けの奥にいる可能性があります。
それでも向いている人・向いていない人
向いている人は、「まず現場に入って実務経験という肩書きを得たい」と割り切れる人です。SESは実務経験の年数がキャリアの起点になりやすい業界でもあるため、最初の1〜2年を「経験を積む期間」と捉えられるなら、入口として機能する場合があります。また、独学だけでは不安があり、まず働きながら覚えたいタイプにも合う可能性があります。
向いていない人は、「特定の技術を集中して学びたい」「配属先や働き方を自分で選びたい」という希望が強い人です。この希望が強いほど、配属を会社に委ねるSESの仕組みとは相性が悪くなります。また、教育体制が整っていない環境で自走できる自信がない人にとっても、放置されるリスクは大きな負担になり得ます。
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