「具体例」で検索しても具体的な答えが出てこない理由
この検索をする方の多くは、「未経験からエンジニアになった人が、実際どんな作業をしているのか」を知りたいはずです。ですが募集ページは「どんな人に向いているか」は書いていても、「入社後どの工程を人がやり、どの工程がツールや自動化に置き換わっているか」までは書いていません。ここが曖昧なままだと、受講してから「思っていた仕事と違った」が起きやすくなります。まずは工程の話と、募集条件の話を分けて整理します。
工程を分けて考える(人がやる/機械に渡す)
エンジニアの仕事は一枚岩ではなく、複数の工程に分かれています。以下は一般的な開発の工程名を並べたものですが、どのスクール・案件も「入社後どの工程を任されるか」は募集ページに明記していません。ここは各社に個別に確認する必要があります。
- 要件を聞き取る・仕様を決める工程
- 設計する工程
- コードを書く工程
- テストする工程
- 運用・保守する工程
これらのうち、未経験者が最初にどこを任されるか、どこがツールで自動化されている職場なのかは、今回集めた募集ページのどこにも記載がありません。「記載なし」であることが、この記事でお伝えできる一番大事な事実です。
掲載中の各社が実際に書いていること
EnjoyTech! プログラミングスクール 費用は3ヶ月コース385,000円、6ヶ月コース594,000円、サブスク型は入会金242,000円+月額16,500円〜と書かれています。対象は完全未経験者・プログラミング挫折経験者・転職や副業希望者で、年齢や地域の記載はありません。向く人として「独学やスクールで挫折した経験がある人」「転職・就職・フリーランスまでのサポートを求める人」「学習管理が苦手で継続に不安がある人」が挙げられています。向かない人は「高額な受講料の支払いが難しい人」「すでにスキルがあり基礎学習が不要な人」です。担当する工程についての記載はありません。
無料PHPスクール(Pスク) 費用は実質無料で、デポジット5万円が必要、就職決定後に全額返金と書かれています。対象は18〜32歳、IT/Webエンジニア就職希望、池袋来校またはオンライン参加可能な方です。向く人は「費用・期間を極力かけずに転職したい人」「対面や対面型ライブ授業で学びたい人」「自社開発企業への就職を希望し最低2社の内定を確実に取りたい人」。向かない人は「自主学習を継続できない人」「スパルタ式の反復学習が苦手な人」「Pスク経由以外で就職する可能性が高い人(デポジットが返金されないリスクがあります)」です。工程についての記載はありません。
KADODE Academy 費用は月額30,000円(税別)と書かれています。対象はIT未経験・20〜30代・転職希望者です。向く人は「現職を続けながらITスキルを身につけたい人」「未経験からエンジニア転職を目指す人」「自分のペースでオンライン学習したい人」。向かない人は「すでにIT実務経験があり基礎不要な人」「即座に転職したく長期学習が難しい人」です。工程についての記載はありません。
xhours(フリーランスエンジニア案件スカウト) 費用は無料登録です。対象はITフリーランス、20〜40代、関東・関西・福岡圏、実務経験3年以上です。これは未経験者向けではなく、実務経験がある人向けの案件スカウトサービスです。向く人は「案件を探したい人」「企業から直接スカウトを受けたい人」「稼働中でも次の案件を並行して探したい人」。向かない人は「正社員・派遣などの雇用形態を求めている人」「IT・エンジニア以外の職種の人」です。こちらも担当工程の記載はありません。
申し込む前に、そのまま聞いていい3つの質問
募集ページに書かれていないことは、説明会や面談の場で聞いて構いません。以下はそのまま口に出せる形にしています。
- 「入社後、最初の半年はどの工程(設計・コーディング・テストなど)を担当することが多いですか?」
- 「未経験者が任される作業のうち、ツールや自動化で効率化されている部分はありますか?」
- 「デポジットや返金条件がある場合、返金されないケースを具体的に教えてください」
最後に
費用も対象年齢も、向く人・向かない人の書き方も、各社でばらばらです。ご自身の年齢・地域・現在の学習状況・払える金額で条件を絞ると、残るものは人によって違います。この記事に書いた内容は、あくまで各社が募集ページに書いている範囲の事実です。気になったスクールや案件があれば、まずは上記の質問を投げて、答えが返ってくるかどうかを確かめてみてください。