なぜ「延長したらいくら?」が募集ページから読み取れないのか
スクールの募集ページは「◯ヶ月コース◯円」という入口の金額は大きく書きますが、期間内に終わらなかった場合の扱いはほとんど書きません。仕事をしながら学ぶ会社員にとって一番起きやすい事態なのに、そこが空白のままなのです。
掲載中の各社は、延長について実際にどう書いているか
結論から言うと、今回確認した範囲では「延長時の追加費用」を金額で明記しているところは1社もありません。書いてあることと書いていないことを分けて並べます。
- EnjoyTech! プログラミングスクール:費用は3ヶ月コース385,000円、6ヶ月コース594,000円、サブスク型が入会金242,000円+月額16,500円〜と書かれています。ただし、3ヶ月コースを期間内に終えられなかった場合に追加でいくらかかるのか、6ヶ月コースへ切り替えられるのか、サブスク型に移行できるのかは記載なしです。サブスク型は月額制なので「続ける月数分の月額がかかる」構造だと読めますが、「〜」の先の金額条件も書かれていません。
- 無料PHPスクール(Pスク):実質無料(デポジット5万円、就職決定後に全額返金)という設計です。期間を延長した場合の追加費用は記載なし。むしろ注意すべきは、Pスク経由以外で就職するとデポジットが返金されないリスクがあると自ら書いている点で、費用が動く条件は「延長」より「就職経路」にあります。
- KADODE Academy:月額30,000円(税別)の月額制です。月額制なので「学習が長引けばその分の月額を払い続ける」という構造は読み取れます。ただし、最低契約期間や解約の条件、途中でやめた月の扱いは記載なしです。
- xhours:こちらはスクールではなくフリーランス向けの案件スカウトサービス(無料登録・実務経験3年以上が対象)なので、受講期間という概念自体がありません。未経験の段階で比較対象に入れる必要はないものです。
つまり、一括型(EnjoyTech!の3ヶ月・6ヶ月コース)は「延長したらいくら」が空白、月額型(KADODE、EnjoyTech!のサブスク型)は「延長=月額の継続」と推測はできるものの、条件の詳細は空白、というのが実際の記載状況です。
申し込む前に、そのまま聞いてほしい質問3つ
空白は、契約前なら質問ひとつで埋まります。無料相談や問い合わせフォームで、次の言葉をそのまま使ってください。
- 「期間内にカリキュラムが終わらなかった場合、延長は可能ですか。可能な場合、追加費用は総額でいくらですか」——月あたりではなく総額で聞くのがポイントです。
- 「延長した場合、メンターへの質問やサポートは元の期間と同じ内容で受けられますか。制限がつくなら何が変わりますか」——期間だけ延びてサポートが薄くなるケースを事前に潰せます。
- 「その回答が書かれている契約書・利用規約の該当箇所を、申し込み前に見せてもらえますか」——口頭の説明と契約書が食い違ったとき、有効なのは契約書のほうです。
この3つに書面で答えられない相手なら、そのこと自体が判断材料になります。
最後に
延長費用が明記されていないことは、それだけで悪いスクールだという証拠にはなりません。ただ、平日の夜と週末しか使えない会社員にとって、期間の見積もりが崩れる可能性は最初から織り込んでおくべき前提です。月額型が安心な人もいれば、一括で期限を切られたほうが走れる人もいます。自分の使える時間と払える上限で絞り込んだとき、何が残るかは人によって違います。その絞り込みの材料として、募集ページの空白を質問で埋めてから決めてください。